賃貸物件の入居時にやっておきたいこと（２０１４／６／１４）

今回は法律とはあまり関係ないですが、 賃貸物件の退去時の体験談の話をしたいと思います。

私は以前横浜市に住んでおり、そこで住んでいた部屋は築年数が経ってたこともあり、入居時から汚れや傷みがあちこちに目立ってました。
そこで「これは退去時に自分のせいにされたら揉めそうだな」と思い、全て写真に撮ってパソコンに保管。

その家はそんなに長く住むつもりがなかったこともあり、新たに汚れや破損が無いようにと、自分なりに結構気を使いながらおおよそ２年住みました。
そして、豊田市への引っ越しが決まり、退去の立ち合いのためハウスクリーニング業者の方がやってくることに。

家に上がって貰い一通り見たあとで業者の方から
「最初の契約時のハウスクリーニング代２万４千円かかりますが、それとは別に所々破損などしているので、１０万円くらいは掛かりますね。敷金を預かっているが不足しているので、後日差額を請求させていただきます」と結構厳しい見積もりの提示がありました。

具体的にどこが破損しているか説明を求めると、幸いなことに入居時の破損個所のみを指摘されたため、
「すいません、今言われた個所全部入居時から汚れたり壊れてる個所なのですよ。一応全部写真も撮ってあるんですけど確認しますか」 と伝え、これから全部の画像を確認と説明をさせられるかなと思っていると、
「そうなんですか。この建物古いから仕方ないですねぇ。画像は見なくて結構です。クリーニング代のみの請求になるので、差額は１カ月後くらいに振込で返金しますね。それでは失礼します」
と罰悪そうに足早に帰ってしまいました。


もちろん、この業者が悪徳とか言うつもりはありませんし、あくまで適正なお仕事をしたのだと思います。

今回お伝えしたいのは、「少し自己防衛をしておくだけで、余分な出費を抑えられることもある」ということです。


退去時の立会いなどで傷や汚れがいつついたものかという話合いは、証拠が無いことも多く、往々にして水掛け論になりがちです。

そんな時のことも考えて、入居時は部屋の写真は撮っておくことをお勧めいたします。（今はデジカメで撮ってパソコンに簡単に保存できますし ）

更にいえば、退去後の紛争を防ぐ意味でも、退去時の部屋の写真も撮っておくとよいでしょう。